【施工事例】トップライト(天窓)の網入りガラス交換工事(埼玉県飯能市 Bアパート様)
戸建て住宅におけるトップライト(天窓)のガラス破損に伴い、ガラス交換を実施いたしました。
本記事では、室内および屋根面からの事前調査時の状況、ガラスの破損原因として考えられる技術的背景、ならびに実際の施工手順について記録・解説いたします。
施工前の状態(Before)

室内から点検を行ったところ、天窓に使用されている網入りガラスの中央付近に、1本の大きなクラック(ひび割れ)が発生していました。
網入りガラス(防火設備等に用いられる金属線入りのガラス)は、万が一割れた際にもガラス破片の飛び散りを防ぐ特性を持ちます。しかしその一方で、ガラス内部に埋め込まれた金属ワイヤーとガラス自体の熱膨張率の違いや、直射日光による部分的な温度差によって応力が発生し、突然割れが生じる「熱割れ現象」を引き起こしやすい側面があります。
屋根面(屋外)からの状況

屋根面(屋外)からの状況
屋根上に移動し、天窓外郭部および勾配屋根との取り合い部分を調査しました。
ガラス表面には長年の風雨による汚れや積み残しが見られるとともに、ガラスを押さえている周囲のシール材(コーキング)にも硬化や微細な隙間などの劣化傾向が確認されました。
トップライトは垂直な外壁サッシと異なり、屋根勾配に沿って設置されるため、雨水や直射日光(紫外線)の影響を著しく受ける部位です。ガラスのクラックを放置すると、毛細管現象や大雨時の水圧によって隙間から雨水が室内へ侵入し、野地板や天井下地の腐食へ至る懸念があるため、早急なガラス交換と防水処理が必要と判断いたしました。
〇各施工工程の記録
施工にあたっては、屋根上での安全帯・足場等の安全対策を十分に行ったうえで作業を進めました。
① 既存ガラスの撤去および下地処理
まず、割れたガラスを慎重に取り外し、サッシ枠に残った古いシーリング材やプライマーの残渣、蓄積したホコリや油脂分を徹底的に清掃・脱脂処理いたしました。下地の清掃工程は、新しく打ち替えるシーリング材の密着性を確保するうえで不可欠な作業です。
② 新規ガラスの据え付けと防水シーリング施工

② 新規ガラスの据え付けと防水シーリング施工
既存と同規格の網入りガラスを正確に据え付け、保持金物で固定します。
続いて、トップライトの長期的な水密性を左右する二次防水層(シーリング材)の施工を行いました。ガラス端部とアルミフレームの接合部にプライマーを塗布したのち、高耐候性のシーリング材を気泡が入らないよう充填。ヘラで平滑に圧着・押さえ仕上げを行い、水溜まりが生じにくい水切り形状を整えました。
施工後の状態(After)

ガラスの固定およびシーリング施工完了後、室内側から収まりの確認を行いました。
施工後の状態(After)
ガラスの固定およびシーリング施工完了後、室内側から収まりの確認を行いました。
ひび割れによる落下の危険性や遮光性が解消され、建付けや建具周辺からの漏光・隙間がないことを確認し、全工程を完了といたしました。
まとめ
天窓(トップライト)は住宅の採光や通風において優れた効果を発揮しますが、屋根面という過酷な環境に置かれているため、10年〜15年周期での定期的な点検とメンテナンスが推奨されます。
ガラス自体の破損だけでなく、周囲のシーリング材や防水パッキンの劣化を早期に発見・補修することが、住宅全体の耐久性を維持するうえで重要となります。
「天窓から雨音が響く気がする」
「ガラスに小さなひびが入っている」
「見上げてみたら汚れや結露がひどい」
このようなお悩みや気になる点がございましたら、高所での点検も承っておりますので、ぜひお気軽に当社までご相談ください。
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